
暑くジメジメした夏の季節がやってきた頃、
「腕に赤い斑点が…。いつの間に蚊に刺されたんだろう…。」
「背中がかゆいなぁ。暑くなってきたし、汗疹(あせも)でもできたのかも。」
と誰しもが思ったことがありますよね。
私や妻も、今の戸建てに引っ越してきた日以来その経験を何度かしました。
特に、妻は夏場に半袖から覗く二の腕の赤い斑点を恥ずかしいと言っています。
そしてなかなかかゆみが治まってくれない…。
これの犯人は、あの『ダニ』。
また、「寒くなってきたから冬物のセーターを着たら、次の日腕に赤い腫れが!」という経験はありませんか?
実は、これもあのダニの仕業なのです!
ダニに刺された時の詳しい症状について紹介するので、今の症状にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
「刺されないようにするためには?」も併せてご説明しますね。
この症状は蚊?ダニ?刺された時の症状例を比較!
『朝目が覚めると、腕の内側に赤い発疹がある。』
『かゆみも出てきた。』
それだけ聞くと、「あぁ、蚊に噛まれたんだな。」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください!
蚊とダニに刺された跡では、同じように見えて実はよく見ると違うことが分かりますし、かゆみの強さや期間も微妙に違うんです。
その症状の違いを、蚊とダニで比較しながら詳しくご説明します。
腕全体に小さな発疹…。それがダニの刺されたときの主な症状です!
まずダニには様々な種類があるのですが、家の中で発生するダニの多くは『チリダニ』と『ツメダニ』、そして『イエダニ』の3つに分類されます。
チリダニは人間のフケや家の埃(ほこり)をエサとしているため、大抵のどの家庭の中にも確実にいます。
一番数多く生息する小さいダニの種類ですが、チリダニは人間を刺すことはありません。
主に人間を刺してくるのはツメダニとイエダニです。
第一に、蚊に噛まれるとその箇所が水膨れのように数分で白く腫れ上がる一方で、ツメダニが刺した跡は“小さな赤い発疹が同じ個所に数ヶ所に散らばっている”のが特徴です。
ツメダニの場合は「誤って刺す」ことが多く、目的はありません。とんだとばっちりですよね。
そして、恐ろしいのはイエダニの方です。
その特徴は、血管のそばを刺した数時間後に“しこりと小さな水膨れ”を発生させること。
「血を吸う」ことを目的としているので蚊と似ていますが、蚊よりもイエダニに刺された時の方が腫れ具合がひどく何日も続くため、特にお子さんの場合は何日も不快な思いをさせてしまうのでご注意ください。
強いor長引く…。同じかゆみの症状でも、ダニの種類によって違う?!
蚊の場合、無意識で掻いてしまうほどの我慢できない強い痒みを伴いますが、その症状は数時間で治まります。
一方ツメダニやイエダニの場合、我慢できる程度の軽いかゆみですが、その症状は数日経っても収まりません。
「歩いている時や集中している時は気にならないけど、寝る前にぼーっとしているとだんだんかゆくなってくる」
そんな場合はダニに刺された可能性が高いです。
この症状も発疹同様、数時間経ってから発症するので、いつの間にかかゆくなっていたというパターンが多数あります。ダニは夜行性であることから、夜間に刺されて朝起きたらかゆいと思う人が多いのは、発症まで時間を要するということが原因です。
また、厄介なことにイエダニに刺されると、アレルギー症状を引き起こし皮膚炎や咳など重症化してしまう可能性もあるので、気を付けましょう。
症状はわかった!じゃあダニからどうすれば噛まれるのを予防できるの?
「せっかくダニの症状について学んだけど、やっぱりそもそも噛まれないのが一番だよね。」
そうです!ごもっともです!
ここで、私の話を少しだけ…。
ダニとの死闘を繰り広げる日々の中で、ある日私はふと気付きました。
「自分と息子だと、息子の方がたくさん刺されているのでは?」
数日間お互いの症状を見比べると、本当にその通りでした。
赤い斑点の数が、私より息子の方が多いのです。
そういえば、私は朝に軽いかゆみを感じても昼には綺麗さっぱり忘れていることが大半です。
それに対し息子は、その日の夜になっても肘の内側や太ももをポリポリかきむしるほど。
実は、ダニは“ある特定の人間”を好む傾向があることがわかりました。
ここからは、ダニに刺されやすい人について説明していきます。
そこから見出した予防法や、ダニに刺されない人=“ダニに嫌われる人”になるためのポイントもご紹介します。
「なんで私だけダニに刺されるの?」実はダニに好かれる人間が存在する!
実は、同じ屋根の下に暮らす家族の中でも、ダニは“ある特定の人間”を狙う傾向があります。
それは『子供』と『女性』です。
その理由は、「肌が柔らかい」から。
言わずもがな、赤ちゃんの肌は特にプニプニで気持ちいいですが、ダニも実は同じ感情を抱いているようですね…。
イエダニは先述のように「血を吸うこと」を目的としているため、刺しやすい子どもや女性の肌は標的になりやすいということです。
また、汗をよくかく人やお酒をよく飲む人もダニの餌食になりやすいと言われています。
ダニは高温多湿の場所を好むため寝室に多く発生するのは有名ですよね。
その為運動後やお酒を飲んだ後に汗をかいたり体温があがった状態で寝るのはキケンなので、控えるようにしましょう。
ダニに刺されない人になるために今日から実行できる対策とは…
ダニは夜に活動的になるため、赤ちゃんが使う寝具は特に清潔を保つことや、寝るときの服装も刺されやすい二の腕や太ももが隠れるような、長袖の服を着せたりすることが大切。
また、ダニはチリや埃(ほこり)を好み、湿度が高い場所に発生しやすいため、こまめに家の清掃や除湿を行うことで、ダニの発生を抑えることができます。
ただでさえ朝起きてかゆさを感じたらげんなりするのに、イエダニに刺されるとアレルギー症状を引き起こす可能性があって怖いですよね。
まずは『できること』から。
少しずつで構わないので、ダニ予防の策を実行することが大切です。
まとめ
- ツメダニが刺した跡の特徴は、“小さな赤い発疹が同じ個所に数ヶ所に散らばっている”ことです。
- “しこりと小さな水膨れ”の跡だと、イエダニが原因。アレルギー症状を引き起こす可能性もあるため、こちらの方がより注意観察が必要です。
- 我慢できる程度のかゆみが数日~1週間ほど続きます。
- 同じ環境下にいても、“ダニに刺されやすい人間=ダニが好む人間”がいます。
- 子供や女性がダニに刺されやすく、汗をよくかく人やお酒をよく飲む人も気を付けなければなりません。
- 寝具を清潔に保つことや掃除をこまめにすることが肝要です。
今回はダニに刺されたときの症状例とダニが好む人の種類についてご説明いたしました。
症状は放っておいてもいいものが大半ですが、まれにアレルギー症状を引き起こすこともあるので、特に子どもはよく観察するようにしましょう。
ダニが完全にいなくなるのは不可能に近いそうなので、せめて対策や予防に努めたいですね。